むか~し、むか~し、まだ人間やエルフ・ドワーフ、妖精といった
異種族が共に暮らしていた時代。
プカプカという種族が森に住んでいました。
プカプカは精霊と契約することで、炎を操り、雨を降らせ、風の力で
空を飛び大地に豊穣をもたらす不思議な魔法の力を持っていました。
毎日、厳しい魔法修行をしているのかと思えば、修行をサボって
悪戯をしたり、好物のリンゴを食べてばかりいました。
そんな怠けた生活を送っていたプカプカの様子を見かねた
大魔法使いウメ婆さんが、プカプカにある試練を与えました。
『この世界の創世の主である精霊王に逢い、契約を結ぶ事が出来たなら
おまえを1人前の魔法使いとして認める』という約束をしました。
こうしてプカプカは、魔法修行へ旅立ちました。